ダブルシャープを使う理由は?
2025.07.03
更新日:2025.07.03

こんにちは。東京都小金井市の個人ピアノ教室、Una Classe di Pianoforteです。
ダブルシャープって聞いたことありますか。
記号で書くと「𝄪」
シャープ 「♯」は半音あげる記号。
それがダブルになるのでさらに半音上がって全音上がることになります。
「ド」の音にダブルシャープ「𝄪」が付いた場合、実際は「レ」の音が響く。
なぜ「レ」の表記ではいけないのか。
それには理由があります。
まず、理論上のルールをまもるためです。
音楽には「この和音にはこの音が必要」という理論上のルールがあります。
例えば、嬰ト短調(G♯ minor)のスケールには、「ファ𝄪」が出てきます。
実際には、「ソ」と同じ音だけど、ファの位置を保つ必要があるので「ファ𝄪」と書きます。
また、音の動き(進行)をわかりやすくするためでもあります。
メロディやハーモニーの流れを自然にするために、正しい音名で書く必要があるからです。
あとは、曲の途中で調が変わる(転調)ときや、臨時記号が使われるときに、一時的に半音以上動かす必要があるときもあります。
これはフラットも同じように「♭」とダブルフラット「𝄫」もあります。
楽譜でこの記号を見たら気を付けてみて!